■おかしいと感じた時、いったい何がおかしいのか追求することが大切

2015年6月30日 新宿本部にて

学校教育はおかしいと感じ、不登校や引きこもりになってしまった人は多い。
しかし、同じようにおかしいと感じたにもかかわらず、伊東先生は違っていた。
ずうっと闘ってきた。
そして今も闘っている。
「その違いは何なのか?」というスタッフの質問に答えて。

伊東:おかしいと感じた時、いったい何がおかしいのか追求することが大切だよ。
自分がおかしいのか、周りの人がおかしいのか、社会がおかしいのか。
それをやることで、社会性が身についてくる。
僕はそれをやってきた。
社会を、周りの人のことを、自分のことを考え、考えながら一番いい状態を作ろうと、一生懸命生きてきた。
それをしないで生きているのは、自分放棄だと思う。
なぜ、考えないのか!
なぜ闘わないのか!

そんなことも考えないで、普通に生きていけばいいと思っているからだろう。
きっと僕の生き方のほうが、はるかに普通でまともな生き方だと思う。

■人生においてやり遂げたというものを持つ、そういう目で子供を育てる

1988年2月16日 親と子の会に参加した授乳中のお母さんの「一生懸命に前向きにやろうという気持ちはあるけれど、手ごたえを感じられない。
やり遂げたという気持ちになれない。」という質問に応えて。

伊東:人から言われてやることもあれば、自分で思いついてやることもあるだろうけれど、どちらにしろ、やろうとしていることに、自分がどれだけの価値、意味を見出しているのかということですよ。

例え、1%できただけでも「ああ、やった!」という実感を持てる人もいるのに、50%できても、感じないという人もいる。思い入れが少ないとそういうこともありえるね。思い入れとか価値を見出すということをやってみたらどう?
あれこれやらなくてはいけないというものは、たくさんあるかもしれないけれど、やろうとすることの価値は自分で高めるしかない。

 自分がやりたいと思っていることを、すでにやっている人がいて、自分から見るとすごいなと思うけれど、その人にとっては簡単なことで価値がないかもしれない。
それを、自分にとっても価値がないと考えるのか?
そう考えてしまう可能性もあるよね。
だから他人に関係なく、自分がやりたいと思っていることの価値を自分で認識することが大切だよね。
できているのに感激がないのは、目標や設定の仕方が悪いんですよ。
周りが言っているからやったのではそうなってしまう。
意味や価値は自分で高めることですよ。

自分の人生において、自分がやりたいと思うことをやり遂げた、という経験を積み重ねていくことは、とても重要なことですよ。
いくらやっても、自分に好影響を与えないようなものは、やっても意味がない。
だから、自分の人生全体の中で、それがどういう位置であるかということを充分に考え、本当に必要だと思ったら、その価値を高めた上で、確実にこなすことなんですよ。

自分の人生にとって、これだけはやり遂げたというのを持たなければいけないんじゃないかな。
そういうことはなかなかできるものではないですよ。
だからこそ、それをやったほうがいいね。
そういう目で子供を育てることですよ。

 

 

■授乳中に母親がやることは?

1988年2月16日開催の親と子の会で行なった授乳中のお母さん達への話です。

できれば、この時期は疑問を持つことですよ。
自分が生きていく中で感じる疑問、何でもいいですよ。
言葉だけでなく、全てにおいて、あらゆる疑問を持って欲しいですね。
赤ちゃんは2歳まで「なぜ!なぜ?」ができる時期なんです。
2歳を過ぎたらそれは少し下がってきますよ。

だから、どんなテーマでもいいから母親が前向きに「なぜ!なぜ?」をやることですよ。
「なぜ!なぜ?」をやっていないと鈍感になります。
そんな母親のおっぱいを飲むと、赤ちゃんはボーッとしちゃうんです。
母親が「なぜ!なぜ?」をやっていると緊張感が出てきます。
赤ちゃんにもほど良い緊張感ができてくるんですよ。
いい意味での緊張です。
母親がそれをやってきたか、やらなかったかという違いは、子供が2歳、3歳くらいになれば、確実に出てきますよ。
緊張がなくボーっとしていた子は、わがままになっちゃうんです。
緊張感があると、自分の中で考え直すんですよ。だから相手に気遣いができる子になるんです。
だから今、この時期に母親が「なぜ!なぜ?」をやることが大事なんです。
育児中は、赤ちゃんを育てることが自分の仕事だと思って、あまり他のことを考えないで、「なぜ!なぜ?」をやることですよ。
赤ちゃんの人生全体を捉えれば、それが赤ちゃんにとって一番重要で、それをやることが母親の使命だと分るはずです。
今、この時期だけを捉えて、赤ちゃんと関わるから分らなくなるんです。
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